ブロンズからチャレンジャーまで、誰もが陥るトンネルビジョン(tunnel vision)の罠【リプレイ動画付】
DEMACIA by EnciferART on DeviantArt
LOLではよく「トンネルビジョン/tunnel vision」という概念が用いられます。
例文:
彼は大したプレイヤーではない。メカニクスは並以下だし、チームファイトでは酷いトンネルビジョンに陥る。
He is not a great player. His mechanics are below average and he tunnels too hard in teamfight.
トンネルビジョン(視野狭窄)とは、もともとLOLのゲーム用語ではありません。日本語では「視野狭窄に陥る」といった慣用語として、ひとつの物事に集中して周囲が見えなくなることを指します。
(※医学用語での「視野狭窄」は見える範囲が実際に狭くなってしまう視覚障害のことを指します)
LOLの場合は、この慣用語のほうと同義で用いられて、目の前の物事に集中して周囲が見えなくなることをさします。
本エントリのトップ絵のように、目の前のティーモが憎いあまり、ティーモを追っかけまわしていると、周囲の状況に気づくことができず、つい深追いして逆にキルされてしまったりするのです。
マップを見てない、というより、トンネルビジョンになってる可能性
敵のジャングラーがマップに映っているのに、まったく気づかずにレーンをプッシュし続けて、Gankされて死ぬ人がいたとします。
他の人が傍から見ると、「マップ見てねえのかよ。ありえねえ。」って思ってしまうのですが、その人の視点でいうと普段はミニマップを頻繁に見ていたとしても、ちょうどその時にトンネルビジョンに陥ってしまっている可能性が高いです。
- CSを取ることに集中していた
- 対面とのダメージ交換の機を伺っていた
ALT-TABしてツイッターを見ていた
などなど、目の前のことに集中していて、全体が見れなくなってしまっていただけなのです。
トンネルビジョンを克服するためには経験と慣れ
周囲への警戒も怠らない高レート帯プレイヤーのイメージ絵
高レート帯になるほど、対面と激しく戦いながらも、ジャングラー等からのGankへの警戒も怠らないプレイヤーが増えて、まさにこのイメージ絵のような状況になります。
またジャングラーのGankだけでなくて、あらゆるリスクを事前に想定しているため、そう簡単に不意打ちは決まりません。例えばラックスのULTのレーザーなどは高レート帯になると避けられてばかりで滅多に当たらなくなるのは、「ラックスのULTが飛んでくるかもしれない」ことをプレイヤーが事前に想定して警戒しているためです。
リプレイ動画:トンネルビジョンに陥ってるヴェイン
味方視点で見てみると、「このヴェインはなんでサイオンULTにもろに当たってるんだ?マップに映ってるじゃねえか。」ってなると思うんですが、これは普段からマップを見ていないというよりも、ちょうどこのシーンにおいて『トンネルビジョン』に陥っているんです。
(物はいいようで、ちょうどこの時にマップを見てないだけではあるんですが、普段は私は比較的マップをよく見てるほうです)
目の前の敵を殺すことと、タワーの攻撃に当たらないことに集中していて、敵のサイオンのTPに一切気づいていませんでした。そしてULT当たったときも「え???」って感じで、何が起こったのかよく分かっておらず、完全に不意打ちをくらってしまったことを覚えています。
まだまだ幻影旅団にはなれません。
おわりに
本エントリは自分のヴェインリプレイ動画を見ていて、だめだこりゃって思ったことを、共有するための内容でした。
要するに「ミニマップを見てない→なぜミニマップを見ていないのか?→トンネルビジョンになってるから」ということです。
このリプレイのシーン自体は勝敗に影響はないのですが、LOLの上達のためには、勝敗結果に一喜一憂するのではなくて、どうすればもっと良かったか?という視点でリプレイを見るのが良いです。
このヴェインのシーンに関しては、トンネルビジョンに陥らず、ちゃんとサイオンに気づいて、ULTをQで避けて攻撃してればトリプルキルだったと思います。そのため、明らかなミスプレイでした。ブリッツのおかげで助かっただけで、これ本当は確実に死んでましたからね。