「LOLってどうすれば上達するの?」についての考察(by Dong Huap氏)
「LOLってどうすれば上達するの?」
本記事は海外の人気ユーチューバー、Dong Huap氏による動画『How To Actually Improve at League(リーグオブレジェンドで上達する方法)』の日本語での紹介記事です。上記質問に対して、同氏がネタも一部含みながらも真面目に考察します。
動画の一部は省略して、大筋がわかる範囲で要約の形で紹介します。詳細内容は元ネタの動画リンクをご覧ください。
以下、動画内容の日本語要約です。
「LOLってどうすれば上達するの?」についての考察(How to Actually Improve at League by Dong Huap氏)
リーグオブレジェンドで一番よくある質問は「LOLってどうすれば上達するの?」だ。
「こんなに弱い味方を引いて、一体どうやってレートを上げればいいのか?」
この定番の質問に対する答えはいつも「上達すれば自然とレートが上がるよ」というものだ。しかし、LOLが上達するとは一体どういうことなのだろうか。
ところで、ダイヤモンドとゴールドのプレイヤーの違いはなんだろうか?
あるプレイヤーのゲームを観戦してみたところで、ゴールドかダイヤモンドかなど、その人のランクを特定することは非常に難しい。
そのプレイヤーの腕を判断するためには、その人が属しているランクを見てみるしかない。これ以外に、明確な指標が存在しないのだ。
では、このレートを上げるにはどうすればいいのか?LOLで上達するとはどういうことなのか?
LOLのプレイヤースキルは4つの基礎スキルで表せる!
ロールプレイングゲームだと、キャラクターには基礎スキルがあり、ステータス値が割り振られている。攻撃力、防御力、スピード、知力などだ。
これと同様にLOLのプレイヤースキルも4つの基礎スキルで表すことができる。
・メカニクス(Mechanics)
・ゲーム知識(Game knowledge)
・マップ意識(Map awareness)
・プレイマナー(Attitude)
これらの基礎スキルを5段階評価で数値化することで、その人のプレイヤースキルを表すことができるのだ。
チャレンジャーなどあなたよりもLOLが上手な人は、この基礎ステータスの数値が全体的に高いのだ。
但し高レート帯のプレイヤーだからといって、すべての基礎スキルの点数が高いわけではない。
例えば『メカニクス』において、ダイヤモンドのサポートプレイヤーの点数は低くなるかもしれない。
ゴールドのMIDプレイヤーにも劣る数値になることもあるだろう。
しかし、『ゲーム知識』や『マップ意識』のスコアは、おそらくダイヤのサポートプレイヤーのほうが圧倒的に上になるだろう。
次に4つの基礎スキルそれぞれについて説明しよう。
基礎スキル1:メカニクス / Mechanics
LOLで上達するには、メカニクス(操作技術、ハンドスキルなどのこと)が大事であると一般的に思われている。自分のレートが上がらないのは、メカニクスがダメだからに違いない、と考えるプレイヤーが多いようだ。
そして実際メカニクスがダメなプレイヤーは多い。しかし、だからといってメカニクスは生まれつきの才能次第な部分が大きく、そう簡単に向上するものでもないのが難しいところだ。
TSMメンバーでいえば、
Bjergsen/ビョークセンのメカニクスが5点満点で、
OddOne/オドワンのメカニクスは3点ぐらいだ。
そして君たち一般的なプレイヤーのレベルは、おそらく1点か2点ぐらいのものだろう。
メカニクスは才能次第という話をしたが、スポーツでいうと正しいフォームで走ることが大事なように、ある程度は練習次第でカバーできる部分もある。
このようなメカニクス向上のためには、カスタムゲームで練習するのが良い。コンボやCS、壁越えのフラッシュなど、カスタムゲームでひたすら練習するとよいだろう。
基礎スキル2:ゲーム知識 / Game Knowledge
次はゲーム知識の基礎スキルについて説明しよう。
ゲーム知識の習得は、LOLについて勉強すれば良いだけなので最も簡単とも言えるし、勉強するのは忍耐力を要するので最も難しいとも言える。
LOLにはたくさんのゲーム理論があり、プレイヤーはこれを知り、さらにゲームで応用する必要がある。ミニオン管理、ダメージ交換、ローテーション、ショットコール、ビジョンの確保、アイテムビルド、マッチアップの相性等々。
ゲーム知識に優れたプレイヤーは、それぞれのチャンピオンのパワースパイクやコンボの特徴を知っていて、チームファイトが始まる前からどちらが有利かを事前に把握しているため、勝敗の結果に驚くことがほとんどない。
そしてゲーム知識に優れたプレイヤーは、メカニクスが苦手であっても、その欠点を補うことができる。
ImmortalのMIDレーナーのPobelter選手がこう言っている。
Pobelter
「僕のメカニクスは大したことがないし、反射神経も遅いほうだ。」
「でも僕はスキルショットがどこから飛んでくるか予測することができる。」
「僕が敵の攻撃を避けられるのは、この予測のおかげであって、メカニクスによるものではない。」
ゲーム知識を得るには特別なコーチングは必要なく、LOL関連のサイトにアクセスして自習すればよい。 LOLのwikiでチャンピオンについて調べたりするだけでもよいし、 lolkingのガイドやopggのリプレイ、probuildsなどなどの、より優れた情報まとめサイトにアクセスするのも良いだろう。
これらの情報サイトでゲームコンセプトについて学び、それを実際のゲームに適切に応用することが大事だ。
基礎スキル3:マップ意識 / Map Awareness
マップ意識とはミニマップを見るだけではなく、そのマップ状況を理解することだ。ミニマップから情報を得るだけでなく、その得た情報をゲーム中の意思決定に反映させることが重要だからだ。
まず、ミニマップをこまめに見る習慣を身に着ける必要がある。たくさんゲームをプレイして、味方がpingを鳴らしたときだけではなく、自分でミニマップを見ることを習慣づけよう。
基礎スキル4:プレイマナー / Attitude
プレイマナーはみんなが思っている以上にゲームの勝敗に影響する。
プレイマナーが良いとは、味方に暴言を吐かないということだけではない。大事なのは、たとえ味方がミスプレイをしたとしても、自分は着々と良いプレイを続けることだ。
多くのプレイヤーは味方がフィードしていると、自分もtiltしてしまいがちだ(プレイに集中力がなく、下手なプレイをすること)。味方がダメだったからといっても、自分は良いプレイをすることが重要なのだ。
例えば味方がトロールだったら、あなたはどうするだろう?その人に怒りをぶつけて、敵チームにもお願いして、9人分のレポートが送られるよう仕向けるだろうか?それとも、冷静になり、自分がキャリーするからトロールもほどほどにしてくれとなだめるだろうか?
プレイマナーの実例をあげると、たとえばPope Francisは5点満点だ。彼は何に対しても冷静で、誰に対しても超フレンドリーだ。人々の心をまとめて、一緒に協力し合って、問題に対処することができる。
4つの基礎スキルすべてに優れている必要はない
最後にみんなにグッドニュースがある。
4つの基礎スキルがあることを説明したが、すべてのスキルに優れている必要はない。チャレンジャーのプレイヤーであっても、例えばゲーム知識では5点満点であっても、メカニクスはせいぜい2点か3点程度の場合もある。あるいは、メカニクスが5点満点な代わりに、マップ意識は2点か3点程度のチャレンジャーもいるだろう。
つまり、4つ基礎スキルの中から、ロールプレイングゲームのように、自分の好みのスキルを重点的に伸ばせばよいのだ。
あなたはゲーム知識を駆使して敵と味方を操るメイジになりたいのか?
それとも、純粋なメカニクスで敵に打ち勝つウォリアーになりたいのか?
みんなをまとめて一致団結するヒーローになりたいのか?
4つのスキルすべてを伸ばしてオールラウンドに活躍するという手もあるだろう。
どの道を選ぶにせよ、これらの4つの基礎スキルを伸ばすには、情報収集したり、練習したりする努力が必要だ。僕たちほとんど全てのプレイヤーは、生まれつきLOLの才能があるわけでもないのだから、LOLで上達するためには、時間をかけて練習するしかないのだ。
「LOLはどうすれば上達するのか?」についての考察の結論としては、「これらの4つの基礎スキルのステータス値が高くなるほど、あなたのレートも上がる」ということだ。
(おわり)
おわりに
Dong Huap氏の動画の要約は以上です。LOLのプレイヤースキルを表すのに、メカニクスやマップ意識など、カテゴリー分けした説明はよく用いられるのですが、特に本動画が非常にわかりやすく解説されていて多くのプレイヤーにとって参考になる内容だと思ったので、日本語での紹介記事を書くことにしました。
Dong Huap氏のYoutubeチャンネルの動画は一見ネタのように見えますし、実際本当にネタでしかないジョーク動画も一部あるのですがw、多くの動画は非常に真面目に考察されているものが多くて勉強になるのでお勧めです。
またそのうち他の動画についてもピックアップして紹介記事を書きたいと思います。